交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

2022年10月 天ケ瀬、満願寺、寺尾野

10月初頭にタイトル通りの九州旅行をしてきました。天ケ瀬は昨年2月以来の再訪です。

天ケ瀬温泉玖珠川べり露天風呂: 昨年は駅前温泉と薬師湯(夜間に)のみ入浴しましたが、今回は、駅前温泉、薬師湯、益次郎湯の3つに日中入浴。神田湯(じんでんゆ)は、今春復旧工事が終わり再開。ただし再開してみたら足湯になっていたという声がTwitterに寄せられていました。現地に行ってみたら、足湯の表示はなく料金箱があるだけ。ただし以前からそうだったと思いますが、物陰・脱衣所すらないので、さすがに入浴はパスしました。玖珠川の氾濫とコロナ禍でいくつかの旅館が休業廃業に追い込まれ、寂しくなった天ケ瀬ですが、益次郎湯近くの旅館では再建工事も行われているようで、このユニークな温泉地への人の足が力強く回復してくることを願ってやみません。

萬願寺温泉: 「日本一恥ずかしい温泉」と称されていますそれは、川湯を指しています。この有名な川湯の他に2つの内湯の共同湯があります。温泉会館(男女別浴)は川湯のそば、上流に「上の湯」があります。「上の湯」は混浴ですが、一応「地域住民のみ入浴可」という内容の掲示がありました。内鍵をかけてはいけないという地域ルールがあるので、貸し切りではなく、混浴に該当すると思います。私はこれら3つに入浴し、川湯では自分の足が湯面から突き出た自撮りをしました。その直後、コンパクトデジカメが、水に浸かってもいないのに、硫黄蒸気のためか電気配線が破壊されたような音がしてお釈迦になりました。萬願寺温泉では、「バックパッカーズ山肴(さんこう)」に泊まりました(素泊まりのみ)。オーナーの戸田さんから、温泉のこと、湯のこと、端島のこと、興味深いお話をたくさんいただきました。

寺尾温泉薬師湯: 翌日、筌ノ口(うけのくち)温泉の新清館に行く前に、私が知らなかった温泉、寺尾野温泉までの道を教えていただき、現地ルポ・入浴をしてみました。満願寺入口のバス停からバス憧に沿って黒川温泉方向に進み、小国中心部からの道と出会って右折した直後に左折して入る舗装林道があります。この道を、はげの湯方向に走り、寺尾野という表示を見てすぐに左折、つづれ折の道を下っていくと、突然、稲穂の垂れた棚田のある集落に出ます。こんな山中に!とびっくりしますが、由緒のある集落なのだそうです。幅広で直線状の箇所の路肩に車を止め、歩いて寺尾野温泉、薬師湯に向かいました。掃除して下さっていたご婦人の話ですと、浴室の奥に鎮座する薬師様は大変に由緒があり格が高い像なので、礼拝してから入浴してほしいとのことでした。ここは本来、地域住民のための共同湯でしたが、小国町が観光スポットとしてアピールしたこともあり、地域外の入浴客にも開放したのだそうです。ただし、車に寝泊まりして浴室で洗濯する不届き者もいるそうです。こういった行為はとても恥ずかしい、やめてほしいですね。写真の通り、浴室の男女の仕切り壁は低く、源泉が流れ込む男女別浴槽からあふれたお湯は、男女で1つの大浴槽に流れ込みます。大浴槽のところは仕切りが浴槽の底まで達していなくて、実質、半混浴の造りでした。この由緒あるお湯を訪れたカップルが薬師様のもとで仲良くほのぼのとした時を過ごすのを応援しているかのようでした。