交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

静岡発着 ソウル便を発展させるには・・

最近、ソウルに行ってきました。今回の旅は、羽田・金浦線を利用し、機材は行き帰りともA330。ほぼ満席でした。韓国の国内では、金浦・麗水(ヨス)の国内線も利用し(機材はB737-400, B737-800)行き帰りとも満席でした。
ソウル市内で泊まったホテルには、日本人の団体観光客がいっぱい。高齢の方が多いように思われました。

KTXの路線拡充によって、大韓航空アシアナ航空の韓国国内線は、Jeju(済州)便を唯一の例外として、先行きは厳しいです。大韓航空の時刻表を見ると、金浦・釜山線は1日14往復(運航する曜日が限られる便を含む)。一方、金浦・Jeju線は1日29往復。韓国人の韓半島在住者は、気晴らしの旅行先として、日本よりもまずJejuを選ぶといってよい。ということは、例えば、静岡空港に韓国からお客様をどんどん呼び込みたいのであれば、Jejuの魅力を研究し、そのような魅力あるスポットを静岡空港の周辺に作るということが検討されるべきでしょう。

ちなみに、羽田空港から自宅まで電車乗り継ぎ・徒歩で約1時間です。一方、自宅から車(東名高速利用)で、静岡空港まで約2時間です。羽田空港利用のほうが1時間短く、空港までの交通費も安いということになりますが、A330のような大型の機材で羽田に到着すると、預かり荷物の返却を受けるまで約30分待たなければなりません。その点、A320, A321といった機材で到着する静岡空港では短時間で荷物を受け取ることができます。また、ソウル・静岡のほうが、ソウル・羽田より飛行時間が短いこと、離陸時の待ち時間が、コンパクトな静岡空港のほうが、巨大な羽田空港よりも短いというメリットがあります。

最後に、インチョン(仁川)空港と、ギンポ(金浦)空港との比較をすると・・・。免税品売り場のスケールや、国際線のハブ機能ではインチョンに軍配ということは言うまでもないことでしょう。ソウル市内からのアクセスでは当然、短時間・低料金という点でギンポが上です。ギンポからソウル中心部まで地下鉄でなんと1200ウォン(約150円)の安さです。ただし、空港ターミナルと空港駅との間の距離について言うと、インチョンは、駅を出るとすぐにターミナルに直結していますが、ギンポは、駅からターミナルまで地下道を5~10分歩かなければなりません。ギンポ空港は、国際線ターミナルと国内線ターミナルが離れていて、2つのターミナルの中間部に駅を作ったことがその背景にあります。