日本秘湯を守る会の会員宿であり、川端康成『伊豆の踊子』の舞台としても著名な旅館、福田家さん。ここに初めて宿泊し、さらに周辺の河津七滝(ななたる)の大滝(おおたる)の露天(初訪問)や金谷旅館(伊豆急の蓮台寺駅近く。河内温泉)の千人風呂再訪もして参りました。
福田家の浴室は、昔からの著名な榧(かや)風呂(下記リンク先のページの一番下の写真。脱衣所から階段を下って)と、
もうひとつの(比較的新しい)離れの内湯(岩風呂)+露天があります。下記の写真の時間割記載でよく分かるように、どちらも貸切利用時間がとても長く設定されています。貸切利用の時は(予約制ではないので)、それぞれのグループが入浴する際に、脱衣所や離れへの出入り口に貸切入浴中という札を吊るすシステムです。私は家内と二人で宿泊しましたので、貸切混浴をしました(^^!)
資料コーナーには、とても興味深い資料がいっぱい。
なお、福田家からみて対岸(バス通り側)にある、湯ケ野温泉の共同浴場は、かつては福田家の宿泊客も入浴できましたが、今は新型コロナの影響もあり、残念ながら地元の方々のみに開放されているそうです。
福田家は伊豆急河津駅から東海バスで15分くらい(湯ケ野バス停)。逆方向、修善寺駅から天城越えでも来れます。湯ケ野からバスで7~8分、修善寺方向に進み、ループ橋でいったん七滝方向に行くと、最初の滝、大滝への下り口(天城荘の脇)があります。天城荘は数年前の火事の影響で宿泊はできず、再建工事たけなわでした。一方、下り道をほとんど下りつくして谷底のちょっと上まで到達すると、天城荘が管理する瀧見露天のチェックポイントがありました。ここで料金を払って谷底まで下りるようなのですが、あいにく、私が訪れた日は水曜日で休業中。露天風呂を清掃する係員の方の姿が上から見えました。滝は、前日の大雨の影響でものすごい水量。大迫力でした。このように観光客から丸見えの露天ですので、水着着用必須(写真にも写っている木造の脱衣小屋(男女別)で着替える)になっています。
金谷旅館には、福田屋宿泊日と翌日の二回行って、著名な千人風呂に入浴しました。私が到着した時、外国人ファミリーがちょうど入浴を終えたところでした。また、例の鍵を持って、女湯から男湯(千人風呂)に移動してこられたタオル巻きの女性もおられました。なお、金谷旅館のすぐ近くで、下田市役所の新庁舎建設が始まっていました。恐らく、津波リスクを回避する意味もあり、下田の中心街から蓮台寺駅近くに移転してくるのだと思います。いずれにせよ、移転後は、市役所来庁者がついでに入浴していくといった形で、金谷旅館はますます繁盛していくと思います。