交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

北温泉三十数年ぶり二度目 三斗小屋温泉初入浴

数日前、四十七年ぶりの那須登山がてら、那須近辺のいくつかの宿、入浴施設を旅しました。高速料金を節約するために、常磐道谷和原ICまで高速利用、それからは294号、408号新線区間を走ることにすっかり慣れました。ほとんどが高規格道路ですいすい走れ、このたび開業したLRTと並走する区間の近くでは3か所で交差点立体化工事が行われており、今後はさらに快適ドライブになると思います。

宝積寺で国道4号線に合流してからも高規格道路が続きますが、294号と異なりロードサイドの道の駅がありません。少しそれて道の駅矢板に入るか、ヨークベニマルなどの商業施設に駐車して休む必要があり。今回は、西那須野駅エリアにある、烏ケ森公園(写真)の駐車場に停めました。

烏ケ森公園

一日目の宿は、何度もお世話になっている甲子温泉の大黒屋さん。大岩風呂と美味しい食事を堪能いたしました。二日目は那須甲子線のショートカット道経由で那須ロープウェイ山麓駅へ。生憎の大雨でこの日の登山をあきらめ、北温泉へと向かいました。駐車場に車を停めて、坂道を下りて行くと、三十数年ぶり二回目の日帰り入浴になる北温泉の建物が見えてきました。

北温泉へのアプローチ 右に温泉プール(滑り台付き)

雨でプールで泳いでいる人はいません(このプールでの水着着用の要不要は不明)。玄関に券売機があり、700円払って日帰り入浴券を買いました。この券で内湯(男性は天狗の湯、女性は女性用内湯)と露天(男女別)に入浴できます。天狗の湯は混浴なのですが、日帰り入浴時間帯は男性専用になります。廊下から、或いは女子トイレの入口から湯舟・脱衣所が丸見えです。脱衣所のうち女性客が使用すべき部分についてはカーテンで覆うことができるようです。男女別の露天風呂のうち、男湯につきましては、余笹川の何層にも連なる砂防ダムから豪快に水が流れ落ちる光景を見ながら入浴できました。

この日の午後は、塩原温泉郷の新湯(あらゆ)にある寺の湯に向かいました。何度も利用している施設です。その前に塩ノ湯の二軒の温泉旅館にも寄ってみましたが、日帰り入浴は受け付けていない模様でした。

寺の湯では三名の男性客の方々と、温泉や世相につて話を交わしながら入浴。九十二歳で自分で運転して通っていらっしゃる元気な方は、毎日納豆を召し上がっているとのこと。完全に意気投合と相成りました。

この日の宿は、節約のため素泊まりの条件でサーチして探し当てた、ソシアルヴィレッジ芭蕉のログハウス。那須町内にありますが、どちらかというと白河の関に近い地区。約四十年前に誕生した別荘地の一角を貸し別荘として活用している施設でした。

三日目は良い天気。ロープウェイ山麓駅のさらに上方にある県営駐車場に車を停めました。ここから約四十五分の登りで、那須山脈の稜線である「峰の茶屋跡避難小屋」に到達します。

峰の茶屋跡から望む茶臼岳

この峠にあたる場所からガレ道を下ります。他の登山者は朝日岳あるいは茶臼岳あるいは下山へと散ってしまい、孤独な山歩きになりました。那須岳避難小屋、延命水、沼原分岐を経て、約一時間で三斗小屋温泉到着。その間、熊が出没する一帯を通りますので、熊鈴が欠かせません。この温泉には、煙草屋、大黒屋の二軒の旅館があります。鉄道ができる以前は、下野の国から会津に至るメインルートにあたっていたことから、以前は旅館の数も多く、集落もありました。

露天(野天)風呂は煙草屋の管轄で、玄関で千円払って湯舟に向かいました。この湯からのアルペン的山並み(福島県境の流石山~大倉山)の光景は大変に雄大で、写真ではうまく表現できません。二枚の写真をとりあえず貼りました。

煙草屋の露天風呂その1

煙草屋の露天風呂その2

この露天風呂、一日に3回合計三時間の女性専用時間があり、13~14時は女性専用時間になります。日帰り入浴したい男性登山者は12時までに到着する旅程を組む必要があります。また、私は入浴しませんでしたが、玄関の掲示によると、共同風呂(混浴。女性専用時間あり)もあるそうです。このような僻地で営業を続ける館主、従業員、関係各位の方々のご苦労は並大抵のことではないと思います。敬意を表します。将来再訪してみたくなる温泉宿でした。

煙草屋の玄関

左:大黒屋 右:煙草屋

露天風呂の脱衣所の注意書き