交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

スカイマークのA380, LCC, 羽田国際化・・・(雑感)

最近、スカイマークがA380を導入して国際線参入という驚くべきニュースに沸いた。それに隠れて目立たないニュースであるが、春秋航空が茨城・上海線の次に高松・上海線に就航、吉祥航空が札幌・上海線に就航、韓国LCCが花巻にチャーター便(週2便)運航、といった航空関連ニュースが相次いでいる。
そういった中で、以下は羽田空港スカイマークについての雑感。

羽田の国際化については、例えば、札幌~羽田~パリのような利用の増加を当事者は期待しているのだろうが、夏場の観光シーズンには、各地方空港からヨーロッパの観光地に欧州系のチャーター便が運航される(機材はA330など)。だから夏場はこのようなダイレクト便に客が流れる。10、11月、12月前半などは、地方都市からの欧州旅行の需要はわずかである。通年で欧州旅行需要を期待できるのは、やはり成田発着が主体になる。SKYのA380で欧州便運航を脅威と感じるのは、JAL、ANAよりもむしろ、KLMのような欧州各社ではないか?KLMの対策としては、ロンドン、パリ、フランクフルトのような大都市以外の欧州各都市(北欧、東欧、スペイン、英国の地方都市、地中海沿岸都市など)へのスキポール空港でのアクセスをさらに改善することになるだろう。そういった意味で、成田・アムステルダム線の1日2便化(曜日が限られるが既に運用開始)、羽田発深夜便の運航検討といった手を打ってくるだろう。羽田が東京都心部に近いことを評価するというよりも、羽田では深夜便を運航できるという点を評価するということだ。