イラクリオンと熱海は、防波堤の脇を抜けて港湾内に船が入ってきて、桟橋に付けるというところが良く似ていて、マトラとは、海岸通りのカーブのイメージがそっくり。
なお、イラクリオンは泊まった宿のレストランで食べた魚料理は、まるで伊豆の民宿のそれのように思えた。
さて、熱海では。海岸散策、遊覧船乗船に加えて、ロープウェイで熱海城(秘宝館が頂上駅!)、そして起雲閣を訪問した。
熱海城は昭和34年(1959年)に落成しているから54年の歴史。城の造りも立派で、「本当」の城ではないもの、伝統のある城と言っていいだろう。6階からの眺望もすばらしかったし、全国各地の城の紹介・展示のコーナー(特に姫路城の復元模型)はとても興味深いものだった。
起雲閣内部の展示は、特筆すべきもので、後日改めて紹介したいと思う。その中でもとりわけ、3人の文豪、(左から)山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎が並んだ、起雲閣庭園での記念写真は国宝級の文化財だと思う。洋館「玉渓」(ぎょくけい) の応接室の調度品は、バルセロナのグエル公園にある洋館の内部を思い出させた。