交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

静岡~ソウル線の増便を期待

静岡~ソウル線は1日2往復(アシアナ:1、大韓:1)と、地方空港随一だ。ただ、朝1に静岡発、夕方・夜に静岡着の便がないため、ソウル(仁川)トランジットで海外旅行するのには、ソウルで宿泊しない限り接続できないケースが多い。

この9月、「大韓航空は今月、新千歳を朝出発して夜に戻る週3往復を増便した。」とのことで、道央の人々は、ソウル(仁川)トランジットの旅(特に欧州、ハワイなど)の旅の快適さを味わっているそうだ。静岡・ソウル便も早く1日3往復に増便され(朝1に静岡発、夕方・夜に静岡着の便の創設)、ソウル(仁川)トランジットの利便性を増して欲しい。

以下、朝日COM MY TOWN北海道の記事:

海外旅行 仁川経由の風
2010年09月21日

■新千歳発・同日乗り継ぎ路線 倍増


 新千歳空港と韓国・仁川空港を結ぶ路線で、大韓航空は今月、新千歳を朝出発して夜に戻る週3往復を増便した。午後に発着する毎日1往復の従来便に比べて道民には利便性が高く、韓国旅行以外にもプラス面をもたらした。道内からの海外旅行はこれまで成田空港を経由するのが主流だったが、今回の増便で、仁川発の欧州便などが利用しやすくなったからだ。新千歳にとっての「ハブ空港」は成田ではなく、仁川という流れが加速するかもしれない。(小西淳一)


■予想超す搭乗率


 増便したのは月・水・金曜の午前9時15分に新千歳を出発する中型機のボーイング777―200型。座席数は261。飛行時間は、ちょうど3時間で、正午すぎに仁川に着く。


 反対に仁川発の便は、火・木・日曜の午後8時半に新千歳に到着する。この機材をそのまま新千歳に一泊させて翌朝出発させる「レイオーバー便」方式だ。従来は新千歳を午後に発着するパターンだったが、それに比べ、出発日も到着日も海外でフルに活動できる。


 大韓航空は、就航した9月の搭乗率を採算ラインの70%をやや上回る72%と予想していたが、滑り出し好調で80%に上方修正した。


 増便記念と銘打った韓国4日間ツアー(阪急交通社、5万5千円)も企画された。


 新千歳を午後発着する従来パターンも用意されているが、朝出発の場合は、昼食後に南北境界線へ行き、ソウルの繁華街を散策して夕食、午後8時にホテルに入る。従来便だと午後5時すぎに仁川に到着し、夕食をとるだけでホテル着が午後9時になる。


 出発日は、従来便では早朝に朝食をとって空港へ向かうのに、夕方発の便を利用すれば、午後1時半までが自由行動となる。


 ツアーで「朝発・夜着」の便の設定は月曜出発・木曜戻り。「全体の8割近くが月曜出発。毎週100人以上にご参加いただいて好調です」と札幌支店の家登(か・とう)正博課長。


■韓国人客と競合も


 増便の「真価」は、仁川以遠に向かう場合に、より発揮される。その日のうちに仁川から乗り継ぎ可能な路線が従来の22から43へと倍増し、欧州への乗り継ぎも可能になった。


 「欧州便の多くは仁川発が13時台。新千歳からの従来便は夕方に着くため、一泊して乗り換えるしかなく、利便性が低かった」と大韓航空の高常淳・札幌支店長。


 「乗り換え最短45分」を売りにする国際ハブ空港・仁川。今回の増便によって、ロンドンへも1時間10分の乗り換え待ちを経て同日中に行くことができる。


 旅行会社が企画するツアーの日程も変化した。滞在が1週間という欧州のツアーが、以前は空港周辺とソウルで前・後泊が必要だったために「11日間」で売られていた。しかし、今秋からは「9日間の旅」へと変わった。


 道民にとって利便性の高い仁川乗り換えだが、課題もないわけではない。韓国人旅行者にも人気のある路線では、競合することで座席が取りにくい路線も出てきそうなことだ。


 JTBワールドバケーションズ北海道販売部の若月泰久・チームマネージャーによると、「ハワイ・ホノルル便などは韓国人の間でも新婚旅行などでブームになっており、戻りの時間帯のいい便を中心に、押さえにくい傾向も出てきている」という。


■羽田・新滑走路  利点いま一つ


 一方、10月末に4本目の滑走路が供用開始され、国際線が拡充される羽田空港の影響はどうか。今のところ発着の時間帯が深夜・早朝中心で、深夜に羽田に着くホノルル便の場合は後泊が必要となるなど、道民へのメリットはいま一つ見えない。


 「北海道からわざわざ客を呼ばなくても首都圏だけで需要は十分で、安い座席が供給されるわけもない。とりあえず様子見の状態」と語る道内旅行会社の幹部もいる。


 こうしたなか、大韓航空は今回の増便を搭乗実績によっては、来春にも毎日運航する形にすることを検討している。(以下略)

LINK TO:http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001009210005