交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

ジンエアー(韓国のLCC)が佐賀空港に週2往復のチャーター便就航

佐賀空港が福岡市に近い位置にあることが、ジンエアーに就航の決断をさせたものと思われる。
ジンエアーにとっては初の日本寄航(定期的な運航としては)で、関西就航の噂が続く中、佐賀が誘致を制した。韓国のLCCの定期・定期チャーター路線としては、済州航空、エア釜山、イースター航空に続いて4社めの日本線。

一方、花巻空港は、某韓国LCCの誘致がうまくいかなかったようだ。韓国への定期路線が近くの空港(仙台、秋田、青森)に既に開設されていること、しかも、福岡・佐賀と異なり、韓国人乗客の想定される行き先が都市ではなく、山地の自然探訪や温泉であること。福岡空港はタイトで新枠の確保困難だが、仙台空港にはかなり余裕がある。などなどの条件を考えると、韓国LCCやその顧客である韓国人にとって花巻空港に魅力がそんなに感じられなかったのだろう。

翻って静岡空港はどうか?佐賀空港・福岡間の距離に比べると、静岡空港・東京間の距離は長い。ただし、富士山という外国人に非常に人気の高い観光スポットに近いというメリットがある。都市訪問と自然探訪の折衷型の需要を獲得できる可能性というのが静岡空港の特質だろう。ただし、既に就航している大韓、アシアナとの関係維持という観点から静岡空港としては韓国LCC誘致にはそんなに積極的ではないと推察される。日韓間の航空旅客需要がさらに飛躍的に増大!ということになれば、様々な客層のニーズをつかむといった意味で、例えば、静岡~韓国1日5便、半数は大手、半数はLCCといった時代が来るかもしれない。