交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

LCCか?大手か?

静岡空港への寄港をふやす。特にLCCをふやせ。という議論をよく聞く。利用者としてみれば、運賃は安いほうが財布にこたえないから、歓迎。多くのLCCが静岡に飛んでくるようになれば、首都圏・中部圏からの静岡空港利用客も呼び込めるといいことづくしのような気がする。

しかるに、LCCで先行しているように見えた北九州空港にとって悪いニュース、チェジュ航空が北九州・ソウル便から撤退というのが出た。70%の平均搭乗率だったのにである。

LCCはぎりぎりの採算ラインで経営しているので、赤字が見込まれるようになったら撤退は早い。一方、大手は他の幹線でかせいだ黒字があるので、日本の地方空港路線を長期的な視野で維持するということが可能といえるのだろう。昨年秋の大韓航空ソウル・静岡線の毎日運航復帰の決断もそういった背景があったものと思う。

それに大手(たとえば、大韓、シンガポール、中華、フィンランド航空などなど)は、ピーク時をはずして閑散期の事前予約を狙えば、LCCにかなり比肩する低価格を提供している。LCCの最大のメリットは、ピーク時でも大手ほど値上げしないということにありそうだ。

日本のサラリーマンがピーク時をはずして長期休暇を取りやすい仕組みを作ることのほうがLCC育成よりも重要なのではないか?たとえば、静岡県が、県内企業に対し、閑散期に長期有給休暇を与え、その結果、静岡空港利用の旅行がアレンジされたら、補助金を出すとか・・・