交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

FDA静岡・鹿児島便からスタート。九州旅行(2)

イメージ 1 今回の旅行では、駆け足で、鹿児島、熊本(熊本城のみ)、福岡(中州・天神、大宰府のみ)、長崎を周りました。市電3社(鹿児島、熊本、長崎)は、主要区間のみではありますが、完乗です。
日本の近代史に大いに関係の深い地域ですから、西南戦争とは一体どんな戦争だったのか?など、普段は考えていなかった事柄を再考する機会に恵まれたといっていいでしょう。「士族の反乱」の一語では評価できない複雑な背景があったはずです。
熊本城の天守閣などは再建ながら(西南戦争の際に焼失。攻撃によってではなく、原因不明)、外観は、史実に基づいて再現された天守閣なので、美しいです(アップロード写真)。入場料500円を払う価値は十分にあります。

鹿児島市の中心街は、日本の地方都市のひとつという概念を超えた、欧州的な特徴を備えた異色の都市です。ヨーロッパの都市がそうであるように、銅像がいっぱい。もしかしたら、日本国ではない、薩摩国としての独立を目指していたのかも知れませんし、そのような気概を感じます。市内には、知名度の高い近代の政治家、軍人、文化人などの生地標識が至るところにあり、人材の宝庫であった、という印象を強く持ちました。西郷隆盛が最後まで抵抗した西郷洞窟には、今回行ってみなかったので、また行ってみたい・・・リピーターを呼び込む街であると、思いました。

FDA機が鹿児島空港に着陸態勢に入ったときに眼にした光景は、錦江湾を取り囲む山地は、てっぺんが起伏の少ない台地(シラス台地)になっていて、その平たいところに空港の滑走路があるという地勢でした。その台地の上には、静岡空港の周囲の牧之原台地のように茶畑が広く分布していました。平地が錦江湾沿岸だけでなく、台地の上にもあるという点で、(シラス台地は水害で崩れやすいそうですが、その対策を施せば)、鹿児島県は土地利用の可能性・ポテンシャルの大きい場所であるというのが、鹿児島を初めて訪れた筆者の感想です。(続く)