交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

姫川温泉朝日荘、糸魚川、飯山線

前々から行ってみたかった朝日荘。日帰り入浴は600円(ただし一時間まで)とのことです。新宿から出ている日に一便の大糸線南小谷(みなみおたり)行きのあずさは満席だったため、急遽、長野行きの北陸新幹線あさまに乗り、長野から白馬までアルピコ交通のバスを利用しました。長野駅東口のバス乗り場は、平日ですが夏休み中でもあり、多くの観光客---行先は白馬、栂池方面や扇沢を経て黒四ダム方面---で賑わっていました。

南小谷駅に三編成揃い踏み

この南小谷駅ホーム写真の左(全車指定席特急あずさ)が予約断念した列車、右が特急より先に南小谷に到着したJR東・大糸線の各駅停車、中央が南小谷~平岩間で利用したJR西の各駅停車(ディーゼル)です。私は白馬~南小谷は各駅停車を利用しました。ちょうど昼時、改札外にいったん出たところ、駅前にレストラン・食堂らしき建物は見えず、食料品店でいなり寿司を購入し、ホームのベンチに座って食べました。

南小谷から平岩までの(JR東日本発行)切符

大糸線南小谷糸魚川間はJR西日本の経営で、車両もJR西日本北陸本線第三セクター移行により大糸線は孤立し、JR西日本としては大糸線の存続に積極的ではない、と近年報道されました。私自身、これまでこの区間に乗車したことはありませんでした。大糸線の存続に微力ながら貢献を、という気持ちで企画した今回の旅。夏休み期間ということもあり、車内はガラガラではなく、そこそこの入りといった感じでした。糸魚川北陸新幹線から大糸線に乗り換えという需要も少なからず貢献していると思います。なお、この区間の切符(途中駅は全て無人駅なので買えるのは南小谷糸魚川だけ)は写真のようにJR東日本発行切符の券売機で買ったものが使用できます。南小谷駅で買ってとまどい、駅員さんに確認しました。

平岩駅の近く 姫川と大糸線橋梁、姫川温泉

平岩駅は、姫川の(上流から見て)左岸の新潟県糸魚川市の領域にあり、駅から出て橋を渡ると対岸の右岸は長野県小谷村です。上の写真はその橋から撮影したもので、遠景に見える橋梁で大糸線列車は再び長野県に入り、鎌倉山トンネルをくぐってから左岸に戻ると完全に新潟県域内を走ることになります。そのいったん長野県に戻る橋梁(大糸線列車の車内)から旅館、朝日荘の岩風呂(建屋の姫川側は草などに覆われてトーチカ風)が見えます。秘湯ファンのブログなどで盛んに紹介されているこの岩風呂(トタン板形状の透明プラスチック天井のみから採光)は姫川べりに位置しているが、渓流の眺望は無視して設置されています。

朝日荘近景

姫川温泉は三軒の宿から成っていたようなのですが、一軒は日帰り専用の施設となっており、もう一軒は休業中?(再開に向けて準備中?)の模様。従って、宿泊も営業中なのは朝日荘だけです。なお、ラーメンなどを食べられる小さな食堂も一軒ありましたが、私は利用しませんでした。

朝日荘の岩風呂は、広い脱衣所からすぐに混浴の岩風呂(洗い場あり)につながっており、途中、男女別の内湯のようなものはありませんでした。岩風呂の向こうの女性用出入口のほうには女性専用内湯があるらしい??が確認できず。岩風呂の女性専用時間帯は20~21時の一時間のみ。混浴慣れしていない女性客の方々にはハードルが高いかも?です。でも年末年始のような超繁忙期を除けば全室満室になるほどではないようですから、他の客がいない時を見計らって入ればいいですね。女性の隠れ場所のような岩の配置もありました。お湯はやや熱めで、真夏の入浴ではしばらく浴槽から出て湯ざましが必要でした。この岩風呂の他に(建屋の外階段を上って到達する)男女別の露天風呂(こちらは大糸線や姫川の眺めを満喫できるとか)もありましたが、こちらには入っていません。

姫川温泉源泉の湯滝

朝日荘を出て坂道の奥のほうへ少し歩くと源泉があります。道の脇は湯滝となっており、ここでお湯を浴びる人も出てきそう。そのあたりに小公園や祠があり、写真を撮ったりしたため、平岩駅方面に戻るのが遅くなり、橋梁を渡っている最中の大糸線列車の写真を撮りそびれました。

姫川、大所川の合流点

上の写真は、平岩駅近く、姫川と支流の大所川(蓮華温泉の辺りが源流地帯)が合流する場所に架かる大糸線橋梁です。DENKA(電気化学工業)の発電目的でかなり人工的河床の姫川に段差をつけて注ぎ込む大所川。なかなか刺激的な光景ですが、写真ではその全貌を表現しづらいです。平岩駅から蓮華温泉まで車でも70分かかると表示されていました。歩いて行くのはやめたほうが良さそう。一日に数往復のバス(糸魚川駅~平岩駅~蓮華温泉)が8月中は毎日、9~10月は土日のみ運行されていました。ちょうど通りかかったので見たところ中型のバスで、乗りこぼしのリスクは小さいと思われます。

蓮華温泉は冬季は道閉鎖のため休業。一方、姫川温泉朝日荘は通年営業で秘湯なのに駅近。これからも何度も行きたい温泉宿ですね。

糸魚川隣接観光案内所の展示

それから大糸線糸魚川に出て、雁木、日本海の眺望。刺身定食に舌鼓。あの大火で焼けた家屋はほとんど再建され、たのもしい復興ぶりでした。糸魚川駅の「ジオパル」ではジオラマ鉄道模型やキハ52車両を楽しみました。観光案内所の展示写真をご覧ください。親不知、フォッサマグナ、ヒスイなどと並んで、蓮華温泉仙気の湯も重要な観光資源という位置づけでアピール。蓮華温泉提供の、男女で入浴中の写真もありました。

その日は長岡辺りに泊まるつもりが、長岡花火開催とちょうど重なり、その辺りの旅館ホテルは馬鹿高。そこで北陸新幹線はくたかで飯山まで移動しました。車内では今や珍しくなったワゴン車内販売があり、コーヒーを一杯。

飯山の宿は北飯山駅近くのノーブル飯山というビジネスホテル。翌朝は青春18きっぷを使った飯山線の旅でスタート。戸狩野沢温泉駅でスタンプもらうはずが、早朝は駅員不在で結局、十日町駅でスタンプをもらいました。千曲川信濃川)の峡谷に沿った飯山線の旅。乗客はわずか(十日町に近くなり平野部になってから増えていった)。ジャパンパスをスマホで表示していたアジア系と思われる女性二人もいました。きっと、野沢温泉から松之山温泉の湯めぐりなのでしょう。車窓から見る千曲川の景色は、はっとする箇所もいくつかあったのですが、残念ながら撮った写真の中にアップロード価値のあるものが皆無。

ほくほく線で六日町に出て(その区間は切符購入)、いつもは越後湯沢行きが臨時で水上行きに延長となった列車で終点まで行きました。水上に寄ったら、駅前の飲食店と、道の駅と、きむら苑の露天風呂。それぞれ楽しんで帰路につきました。