交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

静岡空港国際線活性化のための課題

大韓航空の静岡・ソウル線が運休し、アシアナ航空便も減便のままとなっている静岡空港。両国関係の悪化で、韓国便が特にさえない、その一方、中国便は、中国東方航空の静岡・上海・武漢便が7~10月にデイリーで運航されるし、最近開設された、天津航空のインバウンドチャーター便(週4便)も比較的好調な利用状況となっているようだ。
 
中国から日本への観光客が最近好調な動きを見せている背景には、日中間の政治的状況には厳しいものいがあるが、民間・一般市民ベースでは、そういった政治的状況を気にせず、富士山観光、温泉、ショッピングを楽しもうという傾向が顕著になってきたものと思われる。天津航空の利用者には北京市民も多く含まれていると推測される。北京や東京(成田・羽田)と比較して、混雑が少なく、観光ツアーに利用しやすい天津空港、静岡空港の良さが評価されてリピーターが増えていくこと、またアウトバウンド利用のスタートや、定期便化を、この天津航空便に対して期待したい。静岡・上海便に関しては、上海浦東トランジットによる例えば、静岡からの欧州旅行の需要を取り込む(今もその傾向があるが、さらに増加を期す)ことによってアウトバウンド需要をさらに高め、年間を通してデイリー運航に早く到達してほしい。中国東方航空を使うと特にビジネスクラス利用の欧州行き価格が他社と比較して割安感が強い。関東在住の筆者も、将来、静岡あるいは、成田から浦東トランジットで、ロンドン、パリ、フランクフルトへの同社便ビジネスクラスで欧州旅行をしたいと考えているくらいだ。また、浦東トランジットは、中国東方航空の欧州行き夜行便が充実していることから、地方空港から、特に欧州方面への旅行のトランジットで利便性が高い。この利点を生かし、静岡県・空港は、同社便の利用促進を図っていくべきと思う。
 
静岡県は、2017年までの予定で行われるターミナルビルの増改築工事に関連し、イスラム教徒のための礼拝所の設置、レストランでのハラール食提供の方針を明らかにした。このことは主に、インドネシアやマレーシアから静岡への就航を期待しての策と思う。これらの国々へは片道6~7時間の所要時間があり、静岡空港の運用時間帯の拡大とセットでプロモーションを行うことが路線(最初はチャーター便か?)開設実現の鍵と思う。