交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

丹沢山稜の日帰り縦走。ヤビツ峠~塔ノ岳

先週、神奈川県の丹沢の山稜を往復縦走しました。ヤビツ峠の駐車場から二ノ塔そして三ノ塔。そこから見た主峰、塔ノ岳山頂の尊仏山荘。下記写真を拡大すると見える。肉眼ではとても近くに見えたが、歩くうちに疲れ、また岩場での鎖を使った昇降もあり時間がかかった。ヤビツ峠に戻った時は既に日没。休憩を含めて往復で約10時間の歩行。若いころ平地(盛岡>花巻、山手線に沿って一周)ではそのくらい歩いたことがありますが、登山では初めてでした。鎖は新品に更新されて登山道はよく整備されているとはいえ、山歩きに慣れていない方は日帰りなら三ノ塔あるいは烏尾山までの往復、塔ノ岳まで行きたいのなら尊仏山荘泊まりにしたほうがいいでしょう。

三ノ塔頂上から見た塔ノ岳(山頂に尊仏小屋。左奥)と烏尾山(左下)、稜線

 

北温泉三十数年ぶり二度目 三斗小屋温泉初入浴

数日前、四十七年ぶりの那須登山がてら、那須近辺のいくつかの宿、入浴施設を旅しました。高速料金を節約するために、常磐道谷和原ICまで高速利用、それからは294号、408号新線区間を走ることにすっかり慣れました。ほとんどが高規格道路ですいすい走れ、このたび開業したLRTと並走する区間の近くでは3か所で交差点立体化工事が行われており、今後はさらに快適ドライブになると思います。

宝積寺で国道4号線に合流してからも高規格道路が続きますが、294号と異なりロードサイドの道の駅がありません。少しそれて道の駅矢板に入るか、ヨークベニマルなどの商業施設に駐車して休む必要があり。今回は、西那須野駅エリアにある、烏ケ森公園(写真)の駐車場に停めました。

烏ケ森公園

一日目の宿は、何度もお世話になっている甲子温泉の大黒屋さん。大岩風呂と美味しい食事を堪能いたしました。二日目は那須甲子線のショートカット道経由で那須ロープウェイ山麓駅へ。生憎の大雨でこの日の登山をあきらめ、北温泉へと向かいました。駐車場に車を停めて、坂道を下りて行くと、三十数年ぶり二回目の日帰り入浴になる北温泉の建物が見えてきました。

北温泉へのアプローチ 右に温泉プール(滑り台付き)

雨でプールで泳いでいる人はいません(このプールでの水着着用の要不要は不明)。玄関に券売機があり、700円払って日帰り入浴券を買いました。この券で内湯(男性は天狗の湯、女性は女性用内湯)と露天(男女別)に入浴できます。天狗の湯は混浴なのですが、日帰り入浴時間帯は男性専用になります。廊下から、或いは女子トイレの入口から湯舟・脱衣所が丸見えです。脱衣所のうち女性客が使用すべき部分についてはカーテンで覆うことができるようです。男女別の露天風呂のうち、男湯につきましては、余笹川の何層にも連なる砂防ダムから豪快に水が流れ落ちる光景を見ながら入浴できました。

この日の午後は、塩原温泉郷の新湯(あらゆ)にある寺の湯に向かいました。何度も利用している施設です。その前に塩ノ湯の二軒の温泉旅館にも寄ってみましたが、日帰り入浴は受け付けていない模様でした。

寺の湯では三名の男性客の方々と、温泉や世相につて話を交わしながら入浴。九十二歳で自分で運転して通っていらっしゃる元気な方は、毎日納豆を召し上がっているとのこと。完全に意気投合と相成りました。

この日の宿は、節約のため素泊まりの条件でサーチして探し当てた、ソシアルヴィレッジ芭蕉のログハウス。那須町内にありますが、どちらかというと白河の関に近い地区。約四十年前に誕生した別荘地の一角を貸し別荘として活用している施設でした。

三日目は良い天気。ロープウェイ山麓駅のさらに上方にある県営駐車場に車を停めました。ここから約四十五分の登りで、那須山脈の稜線である「峰の茶屋跡避難小屋」に到達します。

峰の茶屋跡から望む茶臼岳

この峠にあたる場所からガレ道を下ります。他の登山者は朝日岳あるいは茶臼岳あるいは下山へと散ってしまい、孤独な山歩きになりました。那須岳避難小屋、延命水、沼原分岐を経て、約一時間で三斗小屋温泉到着。その間、熊が出没する一帯を通りますので、熊鈴が欠かせません。この温泉には、煙草屋、大黒屋の二軒の旅館があります。鉄道ができる以前は、下野の国から会津に至るメインルートにあたっていたことから、以前は旅館の数も多く、集落もありました。

露天(野天)風呂は煙草屋の管轄で、玄関で千円払って湯舟に向かいました。この湯からのアルペン的山並み(福島県境の流石山~大倉山)の光景は大変に雄大で、写真ではうまく表現できません。二枚の写真をとりあえず貼りました。

煙草屋の露天風呂その1

煙草屋の露天風呂その2

この露天風呂、一日に3回合計三時間の女性専用時間があり、13~14時は女性専用時間になります。日帰り入浴したい男性登山者は12時までに到着する旅程を組む必要があります。また、私は入浴しませんでしたが、玄関の掲示によると、共同風呂(混浴。女性専用時間あり)もあるそうです。このような僻地で営業を続ける館主、従業員、関係各位の方々のご苦労は並大抵のことではないと思います。敬意を表します。将来再訪してみたくなる温泉宿でした。

煙草屋の玄関

左:大黒屋 右:煙草屋

露天風呂の脱衣所の注意書き





 

尻焼温泉、野反湖、三壁山、エビ山

先週、野反湖(のぞりこ:群馬県。長野県との県境近く)標高1510m地点から登山を開始し、三壁山(みつかべやま 標高1974m)とエビ山(恵比山 標高1744m)に登頂しました。三壁山頂は樹木に覆われ眺望がありませんが、エビ山の山頂は全方位の眺め。写真はエビ山からの下山ルートの途中にある見晴台から撮影した野反湖と八間山(標高1935m)です。登山道は「ぐんま県境稜線トレイル」の一部をなしていることもあり、予算をかけて笹が切り払われており、道迷いもなく順調に山行を終えることができました。

野反湖

前日泊の宿は、尻焼温泉の「光山荘」(露天風呂下り口のすぐ近く)。内湯が3つ。男湯と女湯は渓流に面していて、橋を通行する人から男湯の内部は見えちゃいそう。女湯の窓には木材の板を横に貼っています。貸切風呂は予約なしで入れる内鍵方式。眺めはありません。食事は中々充実していて満足度大です。

ホテル光山荘

川の水量が多くて名物の河原の露天風呂(共同浴場)には行けず(これまで3回行って行けたのは1回だけ)、湯小屋で我慢。なお、ここは混浴で、河原は水着やタオル腰巻必須。脱衣所兼用の湯小屋の入浴は水着・タオル不可。谷間で日当たりが悪い土地柄で、避暑にはもってこいの場所でした。一方、野反湖周辺は標高が高いにも関わらず、日当たりが良すぎてとても暑かった。

湯小屋から先は水量が多すぎて進めず

なお、冬場は水量が少なく河原の露天風呂に行けるチャンス大。バスは冬季も花敷温泉まで来ており、バス停から電話で依頼すれば、宿泊客には光山荘への送迎サービスをしていただけるそうです。

姫川温泉朝日荘、糸魚川、飯山線

前々から行ってみたかった朝日荘。日帰り入浴は600円(ただし一時間まで)とのことです。新宿から出ている日に一便の大糸線南小谷(みなみおたり)行きのあずさは満席だったため、急遽、長野行きの北陸新幹線あさまに乗り、長野から白馬までアルピコ交通のバスを利用しました。長野駅東口のバス乗り場は、平日ですが夏休み中でもあり、多くの観光客---行先は白馬、栂池方面や扇沢を経て黒四ダム方面---で賑わっていました。

南小谷駅に三編成揃い踏み

この南小谷駅ホーム写真の左(全車指定席特急あずさ)が予約断念した列車、右が特急より先に南小谷に到着したJR東・大糸線の各駅停車、中央が南小谷~平岩間で利用したJR西の各駅停車(ディーゼル)です。私は白馬~南小谷は各駅停車を利用しました。ちょうど昼時、改札外にいったん出たところ、駅前にレストラン・食堂らしき建物は見えず、食料品店でいなり寿司を購入し、ホームのベンチに座って食べました。

南小谷から平岩までの(JR東日本発行)切符

大糸線南小谷糸魚川間はJR西日本の経営で、車両もJR西日本北陸本線第三セクター移行により大糸線は孤立し、JR西日本としては大糸線の存続に積極的ではない、と近年報道されました。私自身、これまでこの区間に乗車したことはありませんでした。大糸線の存続に微力ながら貢献を、という気持ちで企画した今回の旅。夏休み期間ということもあり、車内はガラガラではなく、そこそこの入りといった感じでした。糸魚川北陸新幹線から大糸線に乗り換えという需要も少なからず貢献していると思います。なお、この区間の切符(途中駅は全て無人駅なので買えるのは南小谷糸魚川だけ)は写真のようにJR東日本発行切符の券売機で買ったものが使用できます。南小谷駅で買ってとまどい、駅員さんに確認しました。

平岩駅の近く 姫川と大糸線橋梁、姫川温泉

平岩駅は、姫川の(上流から見て)左岸の新潟県糸魚川市の領域にあり、駅から出て橋を渡ると対岸の右岸は長野県小谷村です。上の写真はその橋から撮影したもので、遠景に見える橋梁で大糸線列車は再び長野県に入り、鎌倉山トンネルをくぐってから左岸に戻ると完全に新潟県域内を走ることになります。そのいったん長野県に戻る橋梁(大糸線列車の車内)から旅館、朝日荘の岩風呂(建屋の姫川側は草などに覆われてトーチカ風)が見えます。秘湯ファンのブログなどで盛んに紹介されているこの岩風呂(トタン板形状の透明プラスチック天井のみから採光)は姫川べりに位置しているが、渓流の眺望は無視して設置されています。

朝日荘近景

姫川温泉は三軒の宿から成っていたようなのですが、一軒は日帰り専用の施設となっており、もう一軒は休業中?(再開に向けて準備中?)の模様。従って、宿泊も営業中なのは朝日荘だけです。なお、ラーメンなどを食べられる小さな食堂も一軒ありましたが、私は利用しませんでした。

朝日荘の岩風呂は、広い脱衣所からすぐに混浴の岩風呂(洗い場あり)につながっており、途中、男女別の内湯のようなものはありませんでした。岩風呂の向こうの女性用出入口のほうには女性専用内湯があるらしい??が確認できず。岩風呂の女性専用時間帯は20~21時の一時間のみ。混浴慣れしていない女性客の方々にはハードルが高いかも?です。でも年末年始のような超繁忙期を除けば全室満室になるほどではないようですから、他の客がいない時を見計らって入ればいいですね。女性の隠れ場所のような岩の配置もありました。お湯はやや熱めで、真夏の入浴ではしばらく浴槽から出て湯ざましが必要でした。この岩風呂の他に(建屋の外階段を上って到達する)男女別の露天風呂(こちらは大糸線や姫川の眺めを満喫できるとか)もありましたが、こちらには入っていません。

姫川温泉源泉の湯滝

朝日荘を出て坂道の奥のほうへ少し歩くと源泉があります。道の脇は湯滝となっており、ここでお湯を浴びる人も出てきそう。そのあたりに小公園や祠があり、写真を撮ったりしたため、平岩駅方面に戻るのが遅くなり、橋梁を渡っている最中の大糸線列車の写真を撮りそびれました。

姫川、大所川の合流点

上の写真は、平岩駅近く、姫川と支流の大所川(蓮華温泉の辺りが源流地帯)が合流する場所に架かる大糸線橋梁です。DENKA(電気化学工業)の発電目的でかなり人工的河床の姫川に段差をつけて注ぎ込む大所川。なかなか刺激的な光景ですが、写真ではその全貌を表現しづらいです。平岩駅から蓮華温泉まで車でも70分かかると表示されていました。歩いて行くのはやめたほうが良さそう。一日に数往復のバス(糸魚川駅~平岩駅~蓮華温泉)が8月中は毎日、9~10月は土日のみ運行されていました。ちょうど通りかかったので見たところ中型のバスで、乗りこぼしのリスクは小さいと思われます。

蓮華温泉は冬季は道閉鎖のため休業。一方、姫川温泉朝日荘は通年営業で秘湯なのに駅近。これからも何度も行きたい温泉宿ですね。

糸魚川隣接観光案内所の展示

それから大糸線糸魚川に出て、雁木、日本海の眺望。刺身定食に舌鼓。あの大火で焼けた家屋はほとんど再建され、たのもしい復興ぶりでした。糸魚川駅の「ジオパル」ではジオラマ鉄道模型やキハ52車両を楽しみました。観光案内所の展示写真をご覧ください。親不知、フォッサマグナ、ヒスイなどと並んで、蓮華温泉仙気の湯も重要な観光資源という位置づけでアピール。蓮華温泉提供の、男女で入浴中の写真もありました。

その日は長岡辺りに泊まるつもりが、長岡花火開催とちょうど重なり、その辺りの旅館ホテルは馬鹿高。そこで北陸新幹線はくたかで飯山まで移動しました。車内では今や珍しくなったワゴン車内販売があり、コーヒーを一杯。

飯山の宿は北飯山駅近くのノーブル飯山というビジネスホテル。翌朝は青春18きっぷを使った飯山線の旅でスタート。戸狩野沢温泉駅でスタンプもらうはずが、早朝は駅員不在で結局、十日町駅でスタンプをもらいました。千曲川信濃川)の峡谷に沿った飯山線の旅。乗客はわずか(十日町に近くなり平野部になってから増えていった)。ジャパンパスをスマホで表示していたアジア系と思われる女性二人もいました。きっと、野沢温泉から松之山温泉の湯めぐりなのでしょう。車窓から見る千曲川の景色は、はっとする箇所もいくつかあったのですが、残念ながら撮った写真の中にアップロード価値のあるものが皆無。

ほくほく線で六日町に出て(その区間は切符購入)、いつもは越後湯沢行きが臨時で水上行きに延長となった列車で終点まで行きました。水上に寄ったら、駅前の飲食店と、道の駅と、きむら苑の露天風呂。それぞれ楽しんで帰路につきました。

 

 

滑川温泉福島屋(山形県米沢市)、塩原(那須塩原市)の共同湯の現状

安達太良山登山の記事

安達太良山に登る。65歳にして初登頂です。 - 交通インフラと旅行(山、温泉)

で予告しました温泉現状報告です。

当初、登山の前夜は安達太良山に近い大玉温泉金泉閣(大玉村)への宿泊を希望しておりました。ところが電話してみると、今は素泊まり客のみを受け付けており、露天風呂(混浴)は利用不可、男女別の内湯だけだそうです。そこで少し離れてはいるが、米沢市の滑川温泉福島屋を予約しました。日本秘湯を守る会の会員宿です。

福島屋の檜風呂(露天)の入口

福島屋の浴室は4つあります。内湯(混浴1,女性専用1)、露天の檜風呂(混浴時間と貸切制の交代運用)1と露天の岩風呂(混浴時間帯と女性専用時間帯の交代運用)1です。お風呂は全て写真撮影禁止でしたので、風呂の写真はありません。混浴の内湯(脱衣所は男女別)は常に窓開けのオープン状態で、上の写真の吊り橋から丸見え状態でした。この吊り橋は名所の滝へと続く登山道への入口で、近年水害で崩落、クラウドファンディング寄付金で修復したこともあり、宿泊客以外の人から通行料を徴収していました。

上の写真の左から小道に入って一分ほど渓流を遡ると岩風呂があります。檜風呂と比べて透明で泉温が低く、別の泉源と思われました。下の写真が時間割。曜日によって運用時間帯が異なります。

福島屋のお風呂の時間割

福島屋の建屋は2つに分かれています。下の写真は渓流側に建つ宿泊棟および内湯です。一番奥が混浴内湯、その手前が女性専用内湯の部分です。

福島屋の内湯がある建屋

翌日の登山の日は、安達太良山に直行せず奥羽本線峠駅の現状を見て、峠の力餅一箱(千円)も購入しました。安達太良山からの下山後は二本松ICから郡山東ICまで走って、三春町の斎藤の湯

福島県田村郡三春町 斎藤の湯 下の湯

に素泊まりで泊まりました。地域の方々の日帰り入浴で賑わっているのどかな宿でした。3日めは、福島空港に寄ってから塩原へ。開港30年めにして私は初めて福島空港を訪れました。中々立派な空港。写真は展望デッキから見たQ84。大阪伊丹から来てこれから札幌新千歳に向かう機材です。

福島空港展望デッキからの光景

あぶくま高原道路・東北道経由で塩原温泉郷に着いて、まず「もみじの湯」に直行。噂に聞いた通り、「コロナ感染対策」がらみでお湯が抜かれ、使用不能となっていました。色々と難しい面もあろうかとは思いますが、なんとか復活してほしいです。

もみじの湯に掲げられていた注意書き

次に向かったのは大出館。写真の通り、平日なのに駐車場は満杯で停める場所探しで苦労しました。土日はどうなることでしょう。この大勢の日帰り客はほとんどが男性客でした。大出館はブーム?になっているのでしょうか?私個人としては近くのゑびす屋(浴室の数は少なく小ぶりだが家庭的な宿。宿泊経験あり)のほうが好みです。元泉館にはまだ訪れたことがなく、今後の課題です。

大出館の入口(入口は3階にあり、エレベータで一階に下るといくつかの混浴浴室、女性専用浴室があります)

大出館(塩原元湯)から塩原新湯へと移動しました。新湯には共同湯が3つあります。うち唯一の混浴(寺の湯)の以前と変わったところは、300円の料金を払わずに利用した者は警察に連絡するという厳しい警告が掲示されていたこtでした。お湯も以前来た時と違って白濁が弱まり透明感が強く、泉温も低め、湯量も少ないといった感じでした。源泉の調子は日々変化するのでしょうが、以前の寺の湯のほうが新湯らしくて良かったですね。別の共同湯(むじなの湯)にも行ってみました。ここは約40年前、混浴運用時代に湯西川温泉からの帰路、利用したことがあります。その後、男女別浴となり、近年はお湯が出なくなって閉鎖。最近復活したという情報を入手しておりました。行ってみると、掲示は運用中を示していましたが、ドアは施錠され、入ることができませんでした。

最後に大田原市湯津上温泉、やすらぎの湯に寄って入浴しました。ここは以前は露天風呂が混浴運用だったようですが、今は例の竹の形をしたプラスチック製仕切りで完全に男女隔てられておりました。近くには由緒ある那須国造碑もあり、ドライブがてら訪れてみてはいかがでしょうか?

那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ) 国宝(古文書) | 大田原市

湯津上温泉 やすらぎの湯



安達太良山に登る。65歳にして初登頂です。

福島県の山々には、学生時代結構登っていました。尾瀬の燧岳(東北地方の最高峰)、会津駒ケ岳、那須連山縦走を経て甲子山です。2022年春以降、登山を毎月1回の目標をたててから、茨城県県境の八溝山(車でですが)に登りました。そして今回(先週)、安達太良山(標高1700m)です。前日、山形県米沢市の滑川温泉福島屋に泊まり、翌朝早めに宿を出て、二本松市奥岳の登山口に到着しました。

往路は奥岳(登山口)から1350m地点まで「あだたらエクスプレス」(ロープウェイ)利用です。写真の通り、絶好の登山日和でした。

安達太良山山頂近くの休憩好適な場所から山頂を望む

次の写真は、安達太良山頂から望む磐梯山と沼ノ平(噴火口)。山頂への最後の登り下りは岩場のため慎重な身のこなしが必要です。一方通行で、下りルートは梯子を使って下ります。梯子までのルートがややわかりにくく、直進すると崖っぷちの箇所があり、注意が必要。

安達太良山頂から望む磐梯山と沼ノ平

下山はくろがね小屋(現在建て替えのため休業中。火山性ガスのため立ち入り禁止の源泉では特別許可を得た作業の方々が源泉の維持改良作業を実施中)経由で奥岳まで自分の足で。

休業中の「くろがね小屋」

くろがね小屋・奥岳間は、工事用、林業用特殊車両だけが通行できる林道(馬車道)があり、そこをくねくねと幾重にも曲がって歩けば時間はかかるが楽な道。今回、ショートカットの旧道経由で下りたところ、泥の河がずっと続くような悪路。スパッツを着け忘れた登山靴、ズボンは泥まみれになりました。この区間を除くと、登山道はどこもすがすがしく快適。もちろんこの日は視界が良かったこともあります。

この日は三春町の「さいとうの湯」に泊まり、翌日、福島空港と、那須塩原市塩原と大田原市の入浴施設の現状を見て(入浴して)回りました。福島屋ルポと合わせて、後日アップロードします。

 

 

 

雁坂峠 JUN2023

私は、雁坂峠(山梨・埼玉県境 標高2082m)に最近初めて登りました。院生時代(40年以上も前)に、増富~金峰山国師ケ岳~甲武信ケ岳~東沢渓谷の縦走をしたことがあり、昨年7月に笠取山に日帰り登山。関東山地のこのあたりは登り甲斐のある2000m超級の山が多いです。

登山口の道の駅みとみ(三富)から標高差1000mはちょっときつかつたです。頻繁に水とビタミンCの補給が必要ですね。幾度も崩壊箇所を通り、渡渉4回(往復だと8回)。きっと江戸時代街道だった頃より状態が悪く、道迷いしかかったり、中級以上のコースだと思います。下の写真を拡大すると、江戸時代のものと思われる、雁坂峠と刻んだ石碑が確認できます。

雁坂峠から水晶山方面を見る

雁坂峠から望む、富士山など遠方の山々。甲府盆地の上空は晴天なのに白く霞み、日光が遮られて登山には快適でした。道の駅16:26の最終バス(山梨市駅行き)に乗るために最後は林道走り。きっと学生時代以来です。日曜日でしたが、雁坂トンネル料金所手前の駐車場に余裕があるのが見えましたので、次は車で来ようと思います。

雁坂峠から望む富士山(遠景)と乾徳山(右端

この日は直ちに帰京せず、塩山温泉の旅館ゆばたに泊まりました。塩山駅から歩いて約十分。透明で湯量豊富な湯の感触は良く、長い距離を歩いた脚の痛みが癒えました。食事もボリュームがあり、完食するのがやっとでした(写真は朝食)。

旅館ゆばたの朝食

なお、塩山駅から朝出発する山岳方面バスに乗り込む登山者の大半が乾徳山を目指していました。甲武信ヶ岳大菩薩嶺を人気で圧倒していました。特に若者に岩登りの魅力でアピールしているものと思われます。