交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

大韓航空(KE)のソウル・静岡便運休について(1)

どちらの国もナショナリストが頭になったので、日韓関係が悪化し交流が縮小したことよりも、LCCの台頭の影響が大きいことを、報道番組で杉浦氏(航空評論家)が指摘していた。
今後、この問題を乗り越えて静岡空港をさらに発展させていくための課題についていくつか、考えてみた。

ソウル便が運休という意味では、茨城空港は、東日本大震災以後、アシアナ航空のソウル便が運休したままだ。静岡空港は、大韓が運休するが、アシアナ便は残るので、その点においては茨城空港よりは「まし」だろう。ただ、茨城空港春秋航空の上海(浦東)便が好調で、週6往復運航。また、スカイマークが茨城発着の路線網を充実させてきており、福岡便(2往復)の開設や、中部便(1往復)の復活が予定されている。このままの情勢が続くと、利用者数において、茨城空港静岡空港を上回る可能性が高い。

静岡空港の立地は、西側が中部空港と競合するというデメリットがある。茨城空港の北側は、さらに北方の空港とは競合しない。静岡空港の東側は、静岡県内が羽田・成田と競合する。東に行けば行くほど、羽田・成田が有利になる。また、茨城空港は北関東各県(茨城、栃木、群馬など)からマイカーでのアクセスが便利であるが、静岡空港は、南アルプスの山容が立ちはだかるため、直線距離としては近い長野県南部からのマイカーでのアクセスを期待できない。