交通インフラと旅行(山、温泉)

旧タイトル:静岡空港と常温核融合を応援するBLOG

2022年10月 筌ノ口、湯布院(下ん湯)、別府(山田別荘、へびん湯、鶴の湯)

筌ノ口(うけのくち)温泉の新清館: 寺尾野温泉から舗装林道入口まで戻り、黒川温泉を通過して「やまなみハイウェイ」方向に左折し、牧ノ戸峠を経て、筌ノ口や九重大吊り橋方面への道に左折しました。

筌ノ口温泉の周辺は-その幻想的な露天風呂画像(他の皆様のブログ等)からの印象では-鬱蒼とした森林というイメージがあありましたが、行ってみると、周囲には農地とか小工場、住宅とかがあり、新清館の本館右にある内湯は地域管理の日帰り入浴施設となっていて大勢の地域の皆様でにぎわっていました。この辺りは高原地帯で傾斜がゆるく、農業や商工業が結構営まれているようなのです。新清館の露天風呂(混浴1、女湯1)の混浴のほうに入浴した後、北上して大吊り橋入口を通過すると突如、つづれ折の急な下り坂となり、豊後中村(九重町の中心部)に近づくまでは、それこそ、森林と渓谷と一本道しかない、といった地勢です。新清館の露天風呂は、本館の玄関に入り、そこで500円を払って廊下を左のほうに進み、突き当りの出入り口でサンダルに履き替えて外に出ればすぐです。女湯・混浴の分岐点からは混浴の露天が見え見えです。地元の方々は地域共同の内湯のほうしか行かないようで、混浴露天には私のほか老人の方がもう一名という状態でした。

それから、豊後中村を経て湯布院へ。湯布院にはぜひ泊まりたいといった旅館・民宿などは、今のところありません。ただ、金鱗湖のほとりの共同湯「下ん湯(したんゆ)」には昨年2月近くを散策していながら入浴していなかったので、ぜひ入ってみたく、このたびレンタカー屋さんに車を返す前に寄りました。散策するグループ客は大勢いたのですが、私がいた約30分の間、独泉状態でした。

それから亀の井バスで由布岳鶴見岳の登山口脇を経て、別府に向かいました。別府の宿は別府駅東口から歩いて10分以内の山田別荘。温泉通には著名な味わいのある旅館です。内湯は男1女1。浴槽のカーブが風流でお湯の感触が良く、おすすめです。駅に近いのに露天もあり(結構広い)、こちらは予約制の貸し切り風呂でした。中々趣きのある宿ですが料金はそれほど高くなくおすすめです。ただし客室にはテレビはありません。静寂を心がけているのでしょう。

翌日、別府駅西口から扇山団地行きのバスに乗車。ゴルフ入口のバス停で降りて、自衛隊敷地に近づかないように注意しながら、扇山(標高810m)の山頂に向かっていきました。あいにく、小雨だった雨足が強まり、山頂付近では風も吹き、別府市街を見下ろした構図の良い写真も撮れず、山頂の裏を下ってそそくさと下山しました。地震による崩壊で通行できない丸山への鞍部を右折、下りていくと伐採・木材運搬用のモノレールがあり、そこからは林道下りで、へびん湯入口まで楽に行けました。午前中早い時間帯でもあり、へびん湯も独泉。でも、私がこれまでに撮影した様々な写真の中でも特に良く撮れていると思う写真を撮ることができました。

へびん湯入口から下っていく林道を行き、まず扇山登山口に戻る分岐(竹林)を直進、次の分岐を右折すると、鶴の湯、鶴見霊園へと向かう雄大な山道(作業道?)に入ります。広々と仮払われた一帯なので、扇山や鍋山の姿がとても美しいのです。こういった素晴らしい風景の場所に日常的に到達できる別府市民の方々がとてもうらやましいです。へびん湯と並ぶ公共露天(しかも入浴料無料。さえぎるもののない湯舟なのでどちらも混浴)の「鶴の湯」は、私のルートと逆方向(鶴見霊園入口から西進)の通常ルートでアクセスした場合、霊園奥の駐車スペースから歩いてさらに奥に約5分のところにあります。鬱蒼とした森林に囲まれたへびん湯と違い、仮払われた雄大な光景のもとでの入浴は気分上々。大勢の地元の方々、観光客の方々が立ち寄って入浴されていました。また、鶴の湯を日夜整備清掃している地元の方との、湯につかりながらの語らい・情報交換はとても楽しいひとときでした。

鶴見霊園の墓石群が別府湾をバックにした構図は、おおっと溜息が出るほどでした。とても素晴らしかった別府。近い未来に再訪したいです。次は鉄輪の宿に泊まって。

(なお、明礬の近くの別府保養ランドにも立ち寄りました)